かるた取り編






試合を終えて少しすると、上空に張り巡らされていた糸が徐々に消えていった。

ル「おっ、糸がなくなったぞ!」

ロ「海域を出たのね」

サ「次はどんな事が起きることやら…」

ヒ「ナミ〜、次は?」

ナ「はいはーい」

伝書鳥から次なる手紙を受け取る。

それと同時に受け取ったのは、絵が描かれた札と、文字が書かれた札。

これは明らかに。

ウ「かるた、だな」

チ「かるたって何だ??」

ナ「『第一試合お疲れ様でした!皆さん。
   第二試合は、これまた新年恒例行事"かるた大会"!!
   ルールは勿論そのまま!試合に参加しない一名が読み札をとり、試合参加者が取り札を取るだけ!!
   勿論海域の効力が邪魔するけど、何が起るかはお楽しみ!
   今回も二人一組のチーム戦!!でもあくまで最終的には個人戦だから、一回戦とは違う相手と組んでね』」

ル「違う相手と組むのか?」

ゾ「そりゃ良かったぜ。もうこんな奴のお守りは御免だからな」

サ「それはこっちの台詞だ、クソ緑!!」

ナ「じゃあ適当に今回も決めるわよ。
  そこから、チョッパー・サンジくん組、ウソップ・ルフィ組、ゾロ・組ね」

チ「サンジ、かるたってなんだ??」

サ「やった事ねェのか?まあ、やってみりゃ分かる」

ウ「ルフィ、間違った札なんか取るんじゃねェぞ!?」

ル「どんなコトが起きるんだろうなァ、ワクワクすんぞ!!」

ゾ「反射神経と記憶力が命だな」

ヒ「じ、自信ない…」

各々で取り札を並べていく。

やってる間にゴチャゴチャになってくる事が容易に想像できるので、あくまで適当に。

ナ「じゃ、ロビン、読むのよろしくね!」

ロ「わかったわ」

ナ「いくわよっ!!」

ピイィィー!!

ロビンが読み札を一枚取り上げ、読み上げようとすると。

ロ「…あら?」

ヒ「どしたの?ロビン」

ル「早く読んでくれよ〜」

サ「ロビンちゃんに文句言うな、クソゴム!!」

ロ「ごめんなさい、じゃあ読むわね」

気を取り直して読もうとすると、今度は取り札に異変が起きた。

一同がいざ、札を取ろうと身構えているその目の前で…

『!!?』

ウ「な、何だァ!!?」

サ「札が、何もしてないのに入れ替わりやがった…!!」

ナ「こんな事って、ありえるの!?」

ル「うほー!!すっげェなァ!!!」

ゾ「これで、どうやって取れってんだよ;;」

ヒ「これって、取る直前に札変わっちゃったら、お手つきだよね…」

チ「おれ、取れるかなァ…」

ロ「あの、読み札も入れ替わってしまうのだけれど…頭の文字だけで構わないかしら?」

ナ「何が何だか分からないけど、とりあえず、落ち着きましょう」

ざわめき浮き立つ空気を押さえて一息つくと、とりあえずルールの改定をした。

ナ「読み札についてはしょうがないわ。頭の文字だけでいきましょ。
  取り札が取る直前に変わってしまった場合は、その場合も期待してるところあるみたいだから、それもお手つきね。
  そうそう、お手つきのルール決め忘れてたけど、3ターン休止でどうかしら」

「「「「「「異議なーし」」」」」」(ナミ・ロビン以外)

ナ「では、気を取り直して!」

ピイィィー!!

第一回戦。

ロ「"ま"」

ウ「"ま"だと?どこだ!?」

サ「おっ、チョッパー!そこだ!!」

チ「えっ、あっ!あった!!とうっっ!」

しゅぱっっ!!

チ「あれーっっ!?変わっちまった!!」

ゾ「お、これか」

ヒ「ゾロ、ナイス!」

ピィィー!

ナ「ハイ、チョッパーお手つき!」

チ「あぁァァ〜;;」

チョッパー、休止。

第二回戦。

ロ「"け"」

ウ「おっ、これだな…!!また変わると厄介だから、様子みて…」

…しーん…

10秒経過。

ウ「音沙汰なしかいっっ!!!」

サ「いらねェんなら貰うぜ?」

ウ「あぁァァ〜;;」

第三回戦。

ロ「"そ"」

ヒ「あっ、あった!!」

ル「おっそこか!!」

ぐいーっ。(腕の伸びる音)

ゾ「ルフィ、そりゃズルだろ!?」

ル「そうか??」

パシッ!

チ「ルフィ、それ、隣の札だ…」

ル「なにーっっ!!?ホントかァ!?」

ウ「海域関係ねェところでナニやってんだてめェはァ!!!」

ルフィ、休止。

第四回戦。

ロ「"れ"」

ウ「あったぜ!!とうっっ!」

バシッ!

ゾ「あ?何で動いてんだ??」

ウ「はーっっ!!?ぞ、ゾロと場所入れ替わっちまった…!!!」

ゾ「お、この札だな」

ペシッ。

ピイィィー!!

ナ「ハイ、ウソップお手つき」

ウ「なんっ…って、あ゙」

やっちゃった。

ウソップ、休止。

第五回戦。

チ「やった、おれ、やっと出られるぞ!!」

チョッパー、復活。

ロ「"が"」

サ「"が"なんて、あるのかよ!!?」

ウ「いや!ダミーに違いねェ!!」

チ「何!?ダミーなのか!!?」

ヒ「…あ。あった」

サ「…あるじゃねェかァ!!!」


…そんなこんなで最終発表。

一位、チョッパー・サンジ組。

二位、ゾロ・組。

三位、ウソップ・ルフィ組。

ナ「あーあ、負けちゃったわねェ」

ロ「今回は、勝った人には20ポイントみたいね」

ナ「次は勝つのよ!!いいわね!」

ヒ「は、はい;;」


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