福笑い編






サ「ったく…さっきから散々だぜ」

チ「次は、何があるんだろうな??」

ヒ「ん?これは…」

次にが手渡されたのは、細かい紙のパーツ。

ナ「『えー、次に行いますのは、これまたまた新年恒例、"福笑い大会"!!
   ルールは簡単!二人一組で一人が目隠し、もう一人が相手に位置を指示します。
   他チームへの妨害もアリ!!
   勿論ペアは前回、前々回と違う相手で!!』」

ゾ「他チームへの妨害アリっつってもよ、嘘の指示しても、声で聞き分けられるじゃねェか」

ウ「うるさくして味方の指示を聞けなくするとか、紙の位置ずらすとかじゃねェか?」

ロ「いいえ、それはダメと書いてある」

ヒ「結局、ダメなんじゃない;;」

サ「何なんだ、一体?」

首を捻るのも程々に、今回の組み分けは、

ルフィ・ゾロ組、サンジ・組、チョッパー・ウソップ組となった。

ル「ゾロー、どっちやるか??」

ゾ「あー?別に、どっちでも構わねェよ」

サ「ちゅわァ〜んvvv俺がしっかりサポートするからねーvv」

ヒ「え、私目隠し役??」

ウ「チョッパー、心の目を使うんだ!!」

チ「え、心の目って、どうやったら使えるんだ??」

ナ「では、よーい、スタート!」

ピイィィー!!

ル「そっちだ、ゾロ!」

ゾ「だから、そっちってどっちだよ!!!」

ヒ「あの、サンジ、そこまで近づく必要がどこにあるの」

サ「より親密に近づいた方が、心が伝わりやすいのさv」

ヒ「いや、心じゃなくて、位置教えてくれればいいから;;」

ウ「いいかー、チョッパー。まず心を無にするんだ…」

チ「こ、心を無に…」

各々に間違った方向に趣旨を持って行っているようだが、ここでようやく海域の効果が出始めた。

ル「だからよー、今持ってるヤツをだな…」

ゾ「ちょっと待て、お前誰だ??」

ル「ン?…って、ぎゃあァァー!!おれの声がウソップになってるゥ!!!」

ウ「そんなハズ…って、これはチョッパーじゃねェか!!」

ヒ「わ、私なんて性別越えてルフィなんだけど…;;」

サ「これじゃ、誰が自分チームに指示出してんのか分からねェぞ…!!」

パニックになっている一同を見下ろして、ロビンは納得顔だ。

ロ「成程。それで妨害OKなのね」

ナ「…その顔でゾロって、物凄く違和感あるわ、ロビン」

ロ「そう?航海士さんの声も中々だと思うわ」

因みにナミは、サンジだ。


ゾ「…ま、こういう事なら得意分野だな。目なんかつかわねェでも、十分分かる」

ゾロは一度深呼吸して、意識を集中させた。

ウ「いかん!ゾロが集中し始めたぞ!!チョッパー、妨害してくる!後は頼んだ!!」

チ「え?今のウソップか??指示なしでおれ、出来るかなァ…」

ゾ「うわっ、なにしやがる、ウソップ!」

ウ「へへーん、集中なんかさせるかよ!!要は、触れなきゃいいんだろ!?」

そう言うとウソップは、ゾロの周りで変な顔をしてみせた。

本来ルフィが止めるべき、だが。

ル「うはァ、ウソップ、おめェ変なカオだなー!!」

そう言って大笑いしてゴロゴロ転げまわる始末。

最終的にゾロに苛々が備蓄されていく。

サ「ちゃん、もっと上だ!!」

ヒ「え、これ、信じていいの??」

サンジ・組も、こちらは単独で混乱状態。

ゾ(くっ…こんな事で意識が散るようじゃ、おれもまだまだ力不足…集中しろ、集中…!!)

チ「えーと、この形は、目か??えと、さっきここに鼻置いたから…」

ヒ「サンジの声はどれ〜!??」

ル・ウ「「あっひゃっひゃっひゃっ!!」」

サ「くそっ、どうしたらいいんだ??」


そしてTime Up。

結果ゾロが最終的に精神統一し、最早完璧と言える形で並べ終えていた。

ル「よくやった!!ゾロ!」

ゾ「おめェは偉そうに言うな!!!」

ロ「今回は30ポイントね。どうやら毎回10ポイントずつ上がっていくみたい」

ナ「〜??」(どす黒オーラ)

ヒ「ごっ、ごめんなさい〜;;」


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